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花saku次号予告
 
きものであそぼ
観光地の浴衣  [2016年09月22日]
京都祇園界隈、浅草で今年話題になったのが、観光客のレンタル浴衣でした。
ひどい、という感想が圧倒的に多かったです。
中国人観光客がつかの間の変身を楽しみたいと着るケースが多いのですが、Tシャツを着たまま、ペラペラのケバケバしい浴衣に、端が折れ曲がっているつけ帯を締め、ソフトクリームを舐めながら歩く姿は、着物を着ない日本人でも、目に余る、と顰蹙を買いました。
非難の矛先は当然、レンタル業者に向かいます。
京都では、儲かるからと、着物の知識のない中国人までが進出しています。
 
日本の伝統文化を壊す、という意見は、私にとってはどうでもいいのです。
着物は大元は中国、朝鮮から渡ってきたものです。
姿を換えて現在の形になったわけですから、和の伝統文化だ、日本にしかないものだ、と頑張るのには少々抵抗を感じます。
 
洋服であろうが着物であろうが、みっともない衣装を着せて金を取る、という、儲け主上の考え方が浅ましく思えるのです。
 
こういうのは、本来、商店の集まりなどで自主的に規制をかけたりするものなのですが、こと、京都においては、観光業に対しては、見て見ぬふりをする、という風潮があるため、難しいのです。
京都が日本の中心だった大昔の意識をいまだに持ち続けている京都人たちは、他府県から来る野暮ったい意識の観光客からはぼったくっても構わない、という、奢った感覚を押し通す傾向があります。
では、そのために京都の街の美観が損なわれるのはどうか、と問うと、観光客はすぐに帰るし、一時汚れるだけ、と言い返してきます。
とても都合のいい理屈なのですが、なにごとにも積極的にならない京都人はこういうことでもぬるいのです。
 
以上、あの浴衣をなんとか出来ないの、とさんざん、みなさんに聞かれたのでここでお答えしている次第です。
 
来年の夏に期待しましょう。
 
Posted at 12:56