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花saku次号予告
 
きものであそぼ
職人技が好き  [2013年07月11日]


先日お会いした若い女性から「 遠藤さんは着物を広めようとしてるんですよね」と、言われました。

違います。

そんな面倒なことは考えてません。

「でもキモノ本を何冊も書いたじゃありませんか」

本業は著述業ですから、注文があれば可能な限りこなします。

たまたま売れたから、注文があり、何冊も出したのです。

札幌で和事教室も開いていますが、これも若いひとたちからリクエストがあったのです。

しかーし、職人技は好きです。

着物には大昔からの技術の粋が詰まっています。

着物だけではありません。日本の伝統品はみなそうです。

既製品しか知らない若いひとたちは、値段やブランドで価値を決めます。

一枚の布を手に取り、なにかを感じることを知りません。

結果として、手っ取り早く価値あるものを、しかも安く、得ようとします。

技は、日々の 積み重ねからしか生まれません。

先日、私の浴衣を見ていた30代の女性が「その浴衣、譲っていただけませんか?風合いに惚れました。家で普段に着たらどんなに気持いいか、と思って」と言うのです。

絹紅梅地の藍の浴衣です。

彼女の感じかたが気にいってお譲りしました。

家事はたすきがけでしたい、と言うので、紅絹 地での作り方をお教えしました。

「感じる」ひとにほとんど会わないですね。

[反応する」ひとばかりで寂しいです。ロボットみたいで。

           
Posted at 10:06