六月の始めから、一挙に縫いあげました。
全て木綿です。
夏は汗を吸い取る木綿が一番。
赤い襟つきは、ちょっと悪戯してみたコーディネートです。取り外しできるように別に作って縫いつけます。
黒いのは有松蛍絞りで、お店経営時代、特注して絞ってもらいました。職人さんから「黒地に染めるんですか?」と不思議な顔をされたのにはわけがあって、着物の世界では、黒地木綿、というのはほとんどないのです。しかし夜、黒地に白の絞りが浮かび上がり、まるで蛍が飛んでいるような趣があり、作って正解だったと思っています。
世界に二十反しかありません。まだ縫ってないのが二反あり、和事教室の生徒さんにお譲りしようかと思っています。
白の石畳文様のは、男物です。背が高く裄が長いひとには、巾広の男物が向きます。レンタル用に準備しました。
浴衣は江戸のもの、それゆえ、粋に着てなんぼ、なのです。
京都でも浴衣は全て江戸から仕入れています。
帯に博多献上を多用するのも、粋、を意識しているからです。
なお、洗濯は夏の終わりに畳んでネットに入れ、洗濯機で洗い、生乾きの状態で、横方向にアイロンを掛け、もう一度干します。
のりは仕舞うときに使うと黴の原因になるので、着るときにスプレイのりを吹きかけます。
浴衣は夕方から着用するのが常識ですが、旅行には昼間から来ても差し支えありません。
また、足袋を履くと「民謡踊り」のひとに間違えられますから、くるぶしの手当ては一年中しましょう。風呂で軽石でこすり、上がってからケラチナミンを摺りこんでおけば、おばあさんになっても裸足で下駄を履けます。
*付記です。江戸の粋なお姐さんから、着物預かっています。 ご希望のかたはお問い合わせください。
Posted at 10:35