画家、篠田桃紅の番組を見て、その着物姿の素晴らしさに魅了された方は多いでしょう。
クリエーターであるだけに美意識が高く、個性的な選び方をしています。
子供の頃、母親の着物の袂にチラチラ見える長襦袢と着物の色の取り合わせに魅了されたのが、自分の美意識の目覚めだったような気がする、とおっしゃっています。
100才で、他の追随を許さぬ着物姿を見せられる女性は滅多にいません。
真似の出来ない素晴らしさです。
同じ柄の着物を入手して同じコーディネートを試してみても無理でしょう。
着物の写真はネットに溢れています。
いつも感じるのですが、みなさん、自分らしく、ではなく、着物らしく、着ようとなさっている。
まず、きちんと着付けなくては、という意識に捉われている。
次はブランドでしょうか。
逆に、帽子や靴を履く事が、決まりごとを崩すという意味で自分らしい、と勘違いしているひともいる。
「着物らしく」着るのではなく、「自分らしく」着るとはどういうことなのか、考え直してみませんか?
答えが出ないときは、着物から意識を外して、自分らしさって何なんだろうか、と探ってみるのです。
誰も真似の出来ない着物姿は、生き方そのものから生まれるんですね。
篠田 桃紅の着物姿はネットに沢山出ていますから捜してみてください。
Posted at 11:17