まず、下の文を読んでみてください。
「金彩の件、問い合わせてみたところ、5千円前後あればいけるのではないかとのことでした。
その上で、ご確認したい点が2点。
金彩を薄めにすると少しカビ変色が見えるかもしれないので金彩を濃いめにするか
それとも薄めにするかのご判断を頂きたいです。
もう1点は、金彩の範囲についてですが、カビ変色のきつく出ているところからボカすように
変色のない部分に近づくにつれて薄くしていく。
金彩ボカシを入れる範囲はカビ変色部分を中心に1尺5寸くらいになるのではないかと思いますが
このような形で進めさせて頂いてよろしいでしょうか?
職人さんは森本さんのところの職先で遠藤先生の着物も手掛けておられる職人さんです。
センスの良い方なので僕も時々お願いしている職人さんです。
一応、見積もりに関しましてはこのような報告になりましたので、ご検討の程
宜しくお願い致します。」
上記は、絞りの帯に経年のカビしみが出来たため、修理を依頼した京都の職人さんからの返事です。
この後、2、3度メールでの打ち合わせがあり、現在、本直しにかかっています。11月に依頼したので、仕立て終わるのが恐らく3月中旬になるでしょう。
値段は金彩修理のみで1本7000円くらいです。
どうも最近の反物が好みに合わず、昔の着物や帯を修理して仕立て直して着ています。
そんな時、安心して任せられるのが、以前からお世話になっている京都の職人さんたちなのです。ただ直すのではなく、現在の私の年齢、雰囲気に合わせてくれます。
彼らにとっては、直しも作品なので、着なくなったら差し上げようと思っています。
http://kimono-bisei.com/
Posted at 20:10