胴裏をつけず、八掛だけの裏の着物を胴貫きと呼ぶ事を書きましたが、今回はそれをさらに進化させた形を紹介します。
東京一衣舎の木村さんが、「洗濯しやすい裏つきの着物」について、20年間、工夫の結果生み出した着物です。
紬や木綿の裾のみ、つけます。画像で分かる通り、身頃の横は額に縫い込んでありますが、裾は外してあり、縫い代の部分のみ千鳥ステッチを施してあります。この発想はスカートの裏の縫製と一緒です。表と裏の間を離すことによって余裕を持たせ、洗っても型くずれしないようになっています。裏地は滑りのいい生地をつければいいでしょう。これもまた、室内の温度が高い北海道向きですね。
Posted at 14:45