普段着として着物を着る、というのは、着物初心者の憧れのようです。見てもらいたいから外出の時だけ着る、のとは反対ですね。
そんなひとが必ず口にするのは、サザエさんの母のフネさんです。他にも普段に着ているひとはいるのに、なぜか必ずフネさんの名前が出ます。
フネさんのようにいつも着物でいたい、というのです。
そうしたいならすぐに実行すればいいのに、そうしたい、というだけなのは、なにか他にも理由があるんでしょうね。
私は家事を着物で行うことは滅多にありません。不便だし汚れるからです。
よく「遠藤さんは家でも着物ですか?」と聞かれるのは、仕事での着物姿を見ているからでしょう。でも、質問をするのは、着物を着ないひとたちです。少しでも着ていればその不便さはよく分かるわけでそんな質問はしません。
来客や行事があってやむをえず着物のままでいるときは、たすき掛けか割烹前掛け、料理を運ぶだけなら前掛けのみ、です。
腰から下を保護する前掛けはすぐに作れます。洗っても色落ちしない古着の端布を適当な長さに切り、上に紐をつけるだけです。たすきは腰紐でいいのですが、赤い布で作ると色っぽいです。
Posted at 16:50