着物、着付け、コーディネート、着付け動画、ヘアメイクなど着物に関する様々な情報が満載のきものポータルサイト。着物雑誌「花saku」のオンライン版です。豊かなきものライフを実現する「たんすコンシェルジュ」も推進しています。

月刊誌「花saku」の年間購読のお申し込みはこちら!
<<  2024年10月  >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
たんすコンシェルジュ
月刊『花saku』は
ウェブからご購入いただけます。
 
花saku次号予告
 
きものであそぼ
地詰め、湯のし  [2013年11月14日]
仕立てに出すとき、縫う前に行う作業があります。それは、地詰め、とか、地のし、とか、湯とおし、と呼ばれるものです。
昔の和裁師は全て、この、仕立て前の作業を心得ていて、適切な処理を施したのですが、最近は、外国へ仕立てに出したり、そんな知識のないひとが仕立てたり、で、縫った後、何年か立つと着られなくなる事件が起こっています。
ごく最近、表地と裏地の釣り合いが悪くなり、緩み引っ張りが起こり、仕立て直しに出した例がフェースブックで紹介されていました。和裁師さんは「仕立て前作業を怠ったとみられる」とおっしゃっています。
反物は染色の段階で糊が引いてあります。この糊を落とす作業が仕立て前には必要なのです。
湯のしは、スチームアイロンを数ミリ離して反物全体に当てる作業で、これは素人でも出来ます。地詰めは悉皆屋に依頼しなければなりません。
詳しいことは、懇意にしている京都の染色補正師、森本さんのサイトを見てください。
http://kimono-oteire.jugem.jp/?cid=5
Posted at 09:58