着物、着付け、コーディネート、着付け動画、ヘアメイクなど着物に関する様々な情報が満載のきものポータルサイト。着物雑誌「花saku」のオンライン版です。豊かなきものライフを実現する「たんすコンシェルジュ」も推進しています。

月刊誌「花saku」の年間購読のお申し込みはこちら!
たんすコンシェルジュ
月刊『花saku』は
ウェブからご購入いただけます。
 
花saku次号予告
 
前の記事  |  次の記事  ]

第76回 愛おしむべき“しわ”  気にすべき“しわ” 簡単着崩れ直し

きものを着たからといって、家のなかで立ったままではいられません。

電車に乗ったり、階段を上ったり。出先では座ったりもします。

動けば着崩れするのは当たり前。

雑誌などできれいに着付けた写真をご覧になっているので、気にする方は多いのですが、

動作に伴いしわが出るのは当たり前のこと。

どこまでが許容で、どこから直せばいいのか、どのように直すのかを考えます。

 

◆OKラインとNGラインを知る

きれいな着姿です。着付けたばかりの状態です。

 

【愛おしむしわ】

電車に乗って吊革につかまる、着席する、

階段を上る、物を拾う……、

動きに伴い、自然に出るしわは愛おしむしわ。

とくに腕を上げる動作があると

袖付けにしわが出てきます。


【直すべきしわ】

これはもう、席をはずして

直さなくてはいけない状態です。

おはしょりがずれ、帯揚も上がってきています。

携帯電話を帯にはさむこともありますが、

これも着崩れの原因になります。

 

 

◆着崩れを直す

 

衿を直す  

1.きものの衿を

長襦袢に沿わせて、

きものの衿を

正します。

2.襦袢の衿を出します。
   
脇を直す  

1.

帯の下で衿下を

引きます。

2.

おはしょりを整えます。

   
3.
衿先が外れると裾が崩れてしまいます。
腰紐にかかったところから、
衿先が5cmほど出るようにします 
   
■帯揚を直す  
 

帯揚が出てしまった場合は、中心を押し戻します。

 
■裾を直す

1.

自分の長さを決め、

身頃を上げます。

2.

おはしょりを整えます。


 

 3.

いずれのケースでも

ふりがそろっているかを確認。

身八ッ口と袖をそろえることも忘れずに。