夏のきものは涼やかに着たい。
そこで、涼しくきものを着るためのひと工夫です。
振りから見える袖があれば、衿襦袢プラス袖で、長襦袢を着ていなくても大丈夫。
衿襦袢の見頃を木綿でつくっておけば、洗濯機で洗えるので気持ちがいいですね。
また、ビンテージなどを購入した場合、袖の長さが手持ちの長襦袢と合わないことも。
そんなときにも袖をつくれると便利です。
今回は無双の袖を紹介していますが、単衣も同様に、もっと簡単につくれます。
柄違い、色違いで何枚かつくっておしゃれを楽しんでください。
今回は、化学繊維で袖をつくりました。
化学繊維はヘラで印がつきにくいので、
色糸で切りびつけです。
絹などの場合はヘラで印をつけてください。
1
袖丈+3~4㎝(縫い代)×4倍を測り、
裁断します。
袖丈が49㎝の場合は53㎝×4倍になります。
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2
輪を左にし、中表にして
手前の布の耳をきちんと揃えます。
肩山が左(輪)、手前が袖口になります。
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3
下から1㎝に印をつけます。
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4
袖山に印△をつけ、袖山から測り、
49㎝(仕上がり48㎝)に印をつけます。
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5
合わせたいきものの袖幅+5㎜に印をつけ、
さらに袖付の印をつけます。
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振り部分を2枚重ね、
印に沿って縫っていきます。
1. 図2のA〜B「袖口」を並縫い
2. 図2のC〜D「振り」を並縫い
3. 図2のE〜F「振り」を並縫い
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【キセをかけて仕上げる】
4
袖耳から1㎝のところを端から縫います。振りも同様に縫います。糸をつなぐときはこま止めせずに5㎝ほど重ね縫いします。
このとき、糸をあまり長くすると、摩擦により、糸が弱くなるので、注意してください。
最後はひと針戻してこま止めです。
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袖口を手前に折り、2㎜のキセをかけて
アイロン(縫い目に沿わず、直線に)で
折ります。
振りも同様に袖口とは反対にキセをかけます。
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袖下のB〜Fの「裁ち切り」から、
A〜Cの「輪」を内側に重ねて、
4枚を印どおりに重ねます。
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4枚をピンと揃え、待ち針を打ち、
ひと針返して袖下を縫います。
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袖付を持って表に返し、しつけをします。
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1
袖付けを持って裏返し、
二目落とし(大小しつけ)でしつけをします。
袖付けから2cmくらい下からしつけを始め、
縫い終わりも袖付けから2cm下で縫いとめます。
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2
袖口もフキを出して
表裏同じ糸目でしつけをします。
ここは手でこすれてしまうので、
表裏を同じ糸目でしつけます。
袖下は袖口中から針を出し、
二目落としでしつけをします。
【注意】
左右ともに同じフキの大きさにしてください。
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3
袖下のしつけを行います。
袖口中から針を出し、
一度袖側に針を出してから
二目落としでしつけていきます。
振りは開き、袖幅の2/3までしつけます。
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袖を付け替えるために
袖付けの部分を閉じておきます。
二目落としですが、波縫いでもいいです。
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袖が完成しました。
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