カミナリが連日続き、雪吊りが終わると、金沢は本格的な冬の訪れです。幾度となく訪れている金沢ですが、個人的には「弁当を忘れても傘を忘れるな」と言われる冬が好きです。多分、食いしん坊なので、ブリ、カニ、エビと旬を迎えて美味しいものが増えるからかもしれません
四季折々、いつ訪れてもすてきなところですが、(暮らしている皆さまにはもしかすると失礼になるのかもしれませんが)やっぱり冬の金沢が大好きです。日本海側はどうも冬に魅力を感じてしまいます。江戸は火事が名物になるほど空気が乾燥していて、今もインフルエンザの大流行で学級閉鎖や学校閉鎖になっている学校も多かった冬ですが、なんせ毎年パリパリに乾いています。加湿器や部屋干しなどで乾燥対策をしていますが、やっぱりノドも、鼻も、肌も、髪もパリパリに乾きます。寒いながらも湿度の高い日本海側の冬は、なんだかとても身体に優しいように思えて、呼吸も快適な気がしました。
さて、加賀友禅大使の皆さまとの出会いですが、リーダーを務める鶴賀雄子さんとのご縁に始まります。
昨年の夏、毎年富士山で行われている「富士山大太鼓コンテスト」を前から3列目で観戦中! 携帯電話に装賀きもの学院の院長、安田多賀子先生から着信が! 「げ、立てない……出られない(汗)」というわけで、メールで「出られない」と事情とお詫びを送信すると……「直子さん、LINEやってないの?」というお返事!
「やってます」とメールで返すと「じゃぁ、QRコード送って」ときたもんだ(°0°)安田多賀子先生は傘寿をこえてなお、大活躍中の、私が最も尊敬する女性の一人です。「ややっ! なんということだ」
早速、「まさか」と思いながらQRコードを送信すると、LINEで写真が送られてきました。それが加賀友禅大使の皆さまのお写真!!!
そこから、今回「きものとわたし」にも登場いただいた鶴賀雄子さんへ連絡をとりながら、金沢での取材&ロケが実現いたしました。加賀友禅大使の皆さま全員が加賀友禅を着ているという、ただそれだけでもう、感動! 圧巻でした。おまけに全員、なぜかとてもお美しい!! 加賀友禅の魅力を十分伝えてくださったすばらしい1日になりました。
そのすばらしい加賀友禅と、美しい皆さまが5月号の特集でた〜〜〜っぷりと加賀友禅について語ってくださっています。また、加賀友禅のみならず、金沢の魅力にもちょっぴり触れてくださいました。旅行雑誌ではなかなか得られない情報も。撮影禁止や立ち入り禁止の所でも、鶴賀さんのご尽力によって特別に撮影させてくださいましたよ〜。有り難いことです。
撮影こぼれ話ですが……、金沢城で編集部のMとAが撮影終了後、カメラマンたちと駐車場へ向かっているときに行方不明になりました。11月です。秋の日はつるべ落とし……と言わんばかりに、撮影が終わるやいなやどんどん暗くなっていきます。あちらこちらで門が閉まり、チェーンが張られて行きますが、さっきまで後ろにいた編集部の2人がいない!
来た道を戻っているだけなのになぜ!? (>_<)
そして、カメラマンさんは時間がないのでちょっと焦り始めます。そこで電話をかけてどこにいるかと尋ねると「分からなくなりました」と……。まぁ、たいてい道に迷っている人は分からなくなってるんですけどね(@@;)
「何が見える? 何かある?」
「船が……船が見えます」
「げっ……金沢港かっ!? まさか」
先ほどまでの取材で、金沢港に訪れる外国人を加賀友禅大使の皆さまが襷をかけてお出迎えをするという話しを聞いたところでしたので、空想は広がります。
よくよく聞いてみると、先ほどまで撮影をしていた5月号の表紙になった金沢城に続く玉泉院庭園の小さな池に浮かぶ小舟のコトでした。全力失踪で救助に向い、無事にあえましたとさ。泣きそうな顔の2人が印象的でした。
私は? というと、ひゃくまんさんとツーショットで写真を撮ったり、美味しい物も食べられてご機嫌さんでした。
和の生活マガジン『花saku』は、年間購読がお得です。
年間購読のお申し込み、バックナンバーのお取り寄せ、
こちらからお願いいたします。