着物に決まりがあるのは、正装だけです。
正装がドレスコードになっている場だけは決まりを守るべきです。
それ以外は場面に合わせて着ればいいでしょう。
私の場合は粋か野暮かが判断基準になります。
粋でもやぼでもそんなものはどうでもいい、というひとは好き勝手に着ればいいわけです。
初夏から晩夏までの着物は、気温と地域によってバラバラなのが現在の事情ですが、粋か野暮かの基準で考えるなら、6月に着るものと9月に着るものは、同じ気温でも違います。
紗あわせは紗の生地を2枚かさね、上下の柄の違いを楽しむ着方です。
絽縮緬は、少し厚手の絽の着物のことで、両方とも、6月に着ます。
紗とか絽の文字で分かるはずですが、季節に少し先がけて着るのが粋な着物では、夏の素材である紗や絽を秋になろうとする9月に着るのは野暮なんですね。
Posted at 18:22