先日、自著「きものであそぼ」の読者のかたから、こんな質問を受けました。
今は洋服でも、なんでもあり、自由に着てかまわない、という風潮がありますが、着物でも同じなのでしょうか。
このかたは、民謡大会を観るために着物で出かけたそうです。
民謡だからあまり格式ばらず普段着で、と小紋をお飯になったとか。
すると会場には、60才すぎと思える女性が振り袖で、木綿の着物に絞りの帯揚げで、訪問着で、と、てんでばらばらのコーディネートのひとたちが大勢見受けられ、いくら北海道だからといって、これは自由すぎるのではないか、と呆れたそうなんです。
着物の決まりというのは法律ではありませんから、どんなかっこうをしようと罰せられるわけではありません。
着物人が大勢集まる場所では、あれこれ比べたくなるでしょうが、その場合評価は、センスに対して下されます。
これは洋服でも同じですね。
浮いていないか、似合っているか、がポイントになるわけです。
そう、バランス感覚が問われるわけです。
そこが分からない、というなら、家族にチェックしてもらいましょう。
Posted at 16:03