正絹の着物に水をこぼした場合、輪しみになります。
簡単に消す方法があります。画像を見てください。
緑の模様をわざと濡らしました。縁がくっきりと出来ているのが分かりますね。
次に、100円均一ショップなどで売られている、小さな霧吹きに水を入れ、縁の上に吹きかけました。縁がぼけて元の柄の通り、輪じみは消えています。
絹の反物は染めたり織ったりするとき、糊を使っています。その糊が水などで溶けるために輪じみが出来るのです。しかし、ぽたっと落ちる大きな水ではなく、霧状の水分だと輪じみにならないのです。
絹の着物を着ての外出時、大粒の雨だと輪地味が出来るのに、霧雨だとなにごともなく済むのに気がついたことはありませんか?
衿の汚れを取るのにベンジンを使うひとがいますが、ベンジンも輪じみになりやすく、同じように後で霧を吹きかけると取れます。
水に他の成分が含まれている場合、輪じみは消えますが汚れは落ちないので、注意してください。
Posted at 14:57