の春
「北国の春」という歌謡曲があります。
ことさら、北国の、というのはなぜかな、と思っていましたが、札幌に引っ越し、遅い春を迎えてようやく分かりました。内地で桜開花宣言がどんどん出される頃になると、北海道のひとたちの首は、またがまだかと、これ以上ないくらい長く伸びるのです。
そしてここ一週間、ようやく北海道のあちこちで桜が咲き始めました。
といっても、エゾ山桜には染井吉野のようにはんなりした風情はありません。しかも、短い期間に目いっぱい咲こうと、樹自体が上の方で花を咲かせます。色も濃いピンクか白です。
しかもしかも、朝開いたら午後には満開、翌日は嵐で散る、というせわしなさ。
人々は花が咲くとどどーっと花見に出かけますが、花見弁当などという優雅なものは用意せず、全員、コンロの上にジンギスカン鍋 を載せ、羊肉をあぶるので、煙で花など見えません。
近年まで米があまり採れなくて、じゃがいもが主食でしたから、集まりというと、ジンギスカン、というのが習慣になっていたせいです。
京都育ちの私にはびっくり仰天の風習です。
「北国の春」という歌謡曲があります。
ことさら、北国の、というのはなぜかな、と思っていましたが、札幌に引っ越し、遅い春を迎えてようやく分かりました。内地で桜開花宣言がどんどん出される頃になると、北海道のひとたちの首は、またがまだかと、これ以上ないくらい長く伸びるのです。
そしてここ一週間、ようやく北海道のあちこちで桜が咲き始めました。
といっても、エゾ山桜には染井吉野のようにはんなりした風情はありません。しかも、短い期間に目いっぱい咲こうと、樹自体が上の方で花を咲かせます。色も濃いピンクか白です。
しかもしかも、朝開いたら午後には満開、翌日は嵐で散る、というせわしなさ。
人々は花が咲くとどどーっと花見に出かけますが、花見弁当などという優雅なものは用意せず、全員、コンロの上にジンギスカン鍋 を載せ、羊肉をあぶるので、煙で花など見えません。
近年まで米があまり採れなくて、じゃがいもが主食でしたから、集まりというと、ジンギスカン、というのが習慣になっていたせいです。
京都育ちの私にはびっくり仰天の風習です。
Posted at 08:03