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第108回 採寸の仕方

身体に合った仕立てはきものを美しく着こなすコツです。
特に長襦袢の裄と着丈は、その人の体形によって微妙に変わってきます。
私がおすすめしているのは、だれの長襦袢でもいいので着てから採寸する方法です。そうすることで、計算でははじき出せない微妙な身体の厚みやクセを含め、ご自身の身体に合った寸法を知ることができます。ぜひお試しください。

モデル/安田 三和子さん
 
今回は長襦袢の着方をご紹介します。

長襦袢を着て裄と着丈を採寸します
                  
1.Tシャツ程度の薄い洋服の上から長襦袢を着ます。衿もきちんと合わせて普通の抜き加減にし、紐を結びます。
 
2.手を40〜45度ぐらいの斜めにします。
 
3.裄を採寸します。きものでしたら手首のくるぶしまで隠れている程度が理想ですが(上の写真)、長襦袢は0.5〜1センチ短いサイズにします。下の写真ぐらいです。
 
4.丈を採寸します。長襦袢の着丈は足のくるぶしが隠れるぐらいの長さですので、マチ針の位置ぐらいまで短くします。下の写真ぐらいの長さであればOKです。
 
5.以上の2ヵ所を測ったら、あとは、長襦袢を脱いで長襦袢の裄と丈を測って、3と4で出した数字をプラスマイナスします。
 

きものの裄、胴回りを採寸します
                  
1.手を40〜45度ぐらいの斜めにします。背中心から手首に向かって斜めに測ります。背中心から手首のくるぶしまで隠れるぐらいの寸法がきものの裄のサイズになります。
 
×.肩の上を通して測ると洋服のサイズになってしまいます。ちなみにこのように測ると、1で測った寸法よりも3センチも長くなってしまいました。
 
×.手が上がり過ぎていると裄のサイズが短くなってしまいます。こうして測ると、1で測った寸法よりも5センチも短くなってしまいました。
 
2.d胴回りはヒップの一番出ている所を水平に測ります。この寸法の約1.3倍がきものの身幅になります。