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第89回 きもの姿を引き立てる作法 手土産の受け渡しお伺いするときに礼法の心得があると、きもの姿がより一層引き立ちます。礼にかなっている動きは優雅で洗練されています。今回は日常生活のなかでも多く活用できるポイントをご紹介します。
モデル 長谷川裕子さん/安藤 孝子さん
日本間や室内を歩くときは、正しく立った姿勢からやや前かがみにし、ややすり足で歩きましょう。土ふまずに重心をおき、前足に体重をかけて次に後ろ足を前に出します。座っている人の目線は膝から下にあることを意識するとよいでしょう。
洋服のときのように上体をそらし、さっそうと歩くのはNGです。洋服を着ているときは膝を曲げず、かかとから着地するように歩きますが、きものを着たときの歩き方は、歩幅を少々少なくして、膝で歩くようにすると美しい歩き姿になります。
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