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第80回(1)より美しくあでやかに振袖を着る未婚女性の第一礼装、振袖。 華やかでとても美しいものです。 その振袖、ちょっとした着方の工夫や、 しぐさの気遣いでさらに美しく優雅に見えます。 振袖の着姿をさらにランクアップさせるための 一工夫をご紹介いたします。
モデル/近藤沙季さん、溝口 真亜子さん、 神辺真帆さん
若い方に多いいかり肩。帯をすると両肩の山と帯の上線で胸に長方形ができます。これでは肩を強調してしまいますから、できるだけ、肩を目立たせないようにしていきます。そのための工夫が胸の中心を高くし、肩をなだらかに見せること。また、後ろの抜きを大きくすることで、合わせがきれいに決まります。
上背があり、すらっとした体型の神辺真帆さん。大胆柄の振袖がお似合いです。といっても、きものの場合、身長の高さを目立たせたくないもの。そこで、帯幅を広めにとり、さらに高めに締めることで目の錯覚を誘います。 そのときに考えなくてはならないのが後ろ姿の帯ときものの衿、首の関係です。あまりにも帯が低い位置にあると間延びしてしまいます。また衿を抜きすぎると初々しさがなくなるので、気を付けて。若々しさは帯結びの上部にボリュームがあるほうがよいでしょう。
おばあさま、お母さまの思い出の振袖を着る方も多いと思います。親から子へ、そして孫へ。これこそきものの醍醐味です。といっても、親、子、孫でサイズが同じということはありません。が、ちょっとした工夫で多少のサイズ違いは克服できます。身丈が足りない場合は腰紐を下げ気味にして調節します。身幅、抱き幅が足りない場合は衿幅を出して調節します。
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