きものが楽しい季節になりました。さあ、お食事へ、街へ、美術館へ、音楽会へ……。
後ろ姿が注目を集めるのはもちろんですが、自分ではそれほど気にならなくても人からよく見えるのが横姿。
脇から見える帯揚も大きなポイントになります。
きものと帯に色を加えたり、なじませたり。帯揚がすっきりと決まっていると、着姿も決まります。
モデル/浦崎 知聡さん 藤城 恵子さん
●留袖の場合はこちら→
●きれいに着こなすヒントはこちら→
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帯揚の結び方です。このとき側の帯揚は少し長めになっています。
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上表にして前で広げます。
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右側の帯揚から右、左ともに幅を3分の1に折ります。
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さらに2分の1に折ります。このとき輪が上になり、およそ5〜6cm幅にします。
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5
帯揚をたたんだ下線に指をはさみ、手をお太鼓のほうへスーッと動かして幅を整えます
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後ろまで、スーッとなぞりましょう。
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左側も同様に行います。左右から前中心に持ってきます。
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上前を上にして重ねます。
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ひと結びします。
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下になったほう(右)をUターンさせます。
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上を重ね、Uターンした下の帯揚にそのまま右手で輪をつくり、帯揚を通します。
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Uターンした帯揚を引くときれいな結び目ができあがりました。
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帯の上に乗せます。
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垂れた部分を結び目から帯に流し込むように入れていきます。左右同様に整えます。
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完成。すっきりときれいにまとまりました。
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留袖に合わせる帯揚は絞りが多いようです。趣味で着る綸子やちりめんとは異なるので、注意しましょう。
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基本は小紋と同様です。絞りが中抜きになっているケースが多いので、帯枕に中央部分がくるようになります。
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左右ともに幅を三等分に折ります。
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上前を上にしてクロスさせます。
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そのままひと結びします。上になった方をひっかけて抜く要領です。
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下はUターンさせ、帯下に入れこみます。
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上になったほうを下ろします。
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右手人差し指を入れて輪をつくります。
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くずさないように両方の指で帯に入れていきます。
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完成です。最初の結び目を整えてすっきりさせます。
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●きれいに着こなすヒント
★帯揚が長い場合
帯揚の先をきれいに折り込み、再度、3分の1にきれいに折り、そのまま、元通りに入れ込んでいきます。
★細く見せたい場合
胴の中心の帯をやや下げ気味にすると細く見えます。